6月12日(金)より配信がスタートした「その森に」というポーランドのテレビドラマ。
サマーキャンプ中に起こった殺人&行方不明事件の真相が25年という長い月日を経て明かされていく物語です。
結論から言うと、普通に面白かったです!
ただ、現在の主人公に起こる色々なトラブルがちょっと鬱陶しかったかな。
Contents
Netflixドラマ【その森に】シーズン1・あらすじ
94年8月、コルチャック高校のサマーキャンプに参加した兄パヴェウと妹のカミラ。
キャンプ最終日の夜、パヴェウは恋人のラウラと共に森の中で寛いでいた時、突然女性の悲鳴を聞く。
悲鳴に驚いたパヴェウは、ラウラを危険から守るため、すぐさまキャンプ場へ帰した。
翌朝目が覚めたパヴェウは、妹のカミラがいないことに気付く。
ちょうどその頃、友人のアルトゥル、ダニエルそしてモニカも行方が分からなくなっていたが、その直後モニカがとダニエルが惨殺遺体となって発見される。
アルトゥルと妹のカミラの行方は分からずじまいで25年が経過。
検察官となったパヴェウの元に一件の殺人事件が飛び込んでくる。
被害者の男は、25年前に亡くなったアルトゥルかもしれない事に気付いたパヴェウは、妹カミラの生存に希望を見出すようになり・・・
登場人物&キャスト
キャスト
原作・制作 ハーラン・コーベン
- グジェゴシュ・ダミエンツキ
- アグネシュカ・グロホフスカ
- フベルト・ミウコフスキ
- ヴィクトリア・フィリス
- ジャセック・コーマン
- クシシュトフ・ザルゼツキ
- エヴァ・スキヴィンスカ
- ロマン・ガナルチック
- アダム・ヴィエトジンスキ
登場人物
パヴェウ
主人公の少年でサマーキャンプへは、監督者として参加。校長の娘ラウラと恋仲で美男美女カップル。
1〜2歳?違いの妹カミラが行方不明となったことで両親が不仲に。両親は妹ばかりを可愛がって自分を愛してくれないと若干スネ気味。母とラウラの父の不倫を疑っている。
事件から25年が経過し、パヴェウは地方検察官となっている。妻を脳腫瘍で亡くし、シングルファーザーとして娘のカーヤを育てている。
ラウラ
パヴェウの恋人で校長の娘。サマーキャンプ中に惨殺事件が起こったことで、キャンプを主催した父である校長の責任問題に発展、それに加えユダヤ人だったことも関係して父娘共々犯人扱いされてしまう。
事件のせいでパヴェウとは別れたみたい。
事件から25年が経過し、ラウラは大学の教授として働き、夫は大学の学長。
サマーキャンプの事件を匂わせる1通のエッセイが送られてきた事で、25年ぶりにパヴェウにコンタクトを取る。
ダヴィッド
ラウラの父親でありサマーキャンプを主催した校長。事件後、容疑者として警察に疑われ、保護者たちからも集中砲火をあびる。
訴えられたダヴィッドは、多額の賠償金を被害者や行方不明になっている子の親に支払わされ、全てを失い半分ノイローゼに。
事件から25年経過し、老人ホームに入居しているが、突然キレるなどの暴力行為を起こし始める。
アルトゥル
キャンプに参加した少年。高校生には見えないルックスと老け顔が特徴的。モニカに恋するけど、振り回されてばかり。25年経過し、遺体となって発見される。
カミラ
パヴェウの妹、ダニエルに恋している。サマーキャンプ中、突然姿を消しその後25年が経過する。
ダニエル
カミラの恋人。お調子者で頭のバンダナが特徴的。
ヴォイテク
キャンプのシニアカウンセラー。いかにもって感じのキモ系男。殺人事件の関与が疑われ、警察に逮捕される。
Netflixドラマ【その森に】シーズン1ネタバレ感想&評価85点
面白くないドラマだと何度も休憩を入れながら観てるんですけど、本作はぶっ通しで普通に最後まで観れました!
大人向け推理系ドラマ
Netflixドラマってティーンがメインのドラマが多くて、最近はけっこうウンザリしてたんですけど、このドラマは事件の真相や犯人の動機とかアレコレ推理しながら観れたのであっという間でした。
サマーキャンプ中に起こった殺人事件を回想しつつ、25年経過し検察官となった主人公の現在を行き来しながら進んでいきます。
お決まりの高校生たちが酒飲みながら騒いだり、バカ騒ぎするシーンが目立ちますが、そこまで嫌な印象は受けなかったです。
メインテーマの、キャンプ最終日の夜、4人の生徒が一気に行方不明になるってどういう事???ですよね。
まだ高校生とは言え、体格の大きな男子ふたりも含まれてるのに、騒がれることなくどうやって4人も手にかけたんだろうと。
森の中で男女が一瞬にして殺されるとか、ジェーソンでも潜んでるのかと思っちゃうわ。
それとも犯人が複数で4人を襲ったとか??
もちろん、怪しい人物は捜査線上にも上がってくるんですよ。
初登場シーンからこいつ絶対なんかヤラかすなって雰囲気のヴォイテクっていうキモイ男。
シニアカウンセラーとしてキャンプに参加してるけど、明らかに言動がオカシイよね。
だからと言って、いかにもって感じの男が犯人ならドラマとして捻りがないし、ラウラの父ダヴィッドなんかも怪しさは感じるものの、保護者たちから集中砲火をあびて項垂れている様子を見ると犯人とは思えないし。
そうなると、悲鳴が聞こえた翌朝、頭に枯れ葉みたいな物を付けたまま目を覚ました主人公パヴェウが犯人なのか・・・
明らかに、前夜の記憶がないんですって感じの雰囲気でしたもんね。
だとしても、可愛がっていた妹まで手にかけるのか?って疑問も湧いてくるし、動機も見つかりません。単純そうで単純でない事件なので、色々推理するのが好きな方なら絶対楽しめると思います。
パヴェウとラウラが美しすぎる!
94年当時のパヴェウと、ラウラを演じたふたりがとにかく美しいので、だいぶ目の保養になりました。特に、パヴェウくんの色気が半端ないです。
大人しそうだけど、何か秘めているような雰囲気があって、若くして亡くなったブラッド・レンフロになんとなく似てるような似てないような・・・
ラウラを演じた子も美人ですね。現在の年齢は分かりませんけど、これからもっと綺麗になっていくんだろうなぁと勝手に妄想しながら楽しみました。
で、ドラマ内では両思いでお似合いの2人なんですけど、彼らを待ち受ける運命が切ない!
あの夜、森にイチャつきにさえ行かなければ・・・って最初は思ったけど、改めて考えると行ってなくてもこういう結末だったのかなって。
だって、パヴェウの妹は行方不明になるし、ラウラの父親もユダヤ人で校長だったから、どっちみち責められたわけだし。それにしても、25年後ふたりは再会しますが、パヴェウに会う直前、結婚指輪を外すラウラにドン引きしました(笑)
学長って旦那がいながらパヴェウと浮気する気満々じゃん(笑)
なのに、パヴェウに「結婚したんだろ?」って言われてるし、女性でもああいう事やるんですね。
まだ独身ですよアピールするために、結婚指輪外すとか男性の技だと思ってたわ。
お互い惹かれ合うけど、結局ラウラは旦那から「捨てないでくれ」って懇願され、パヴェウと恋人関係に戻ることはなかったわけですが、指輪を外したのは置いといて旦那さんを選んだラウラに好感が持てました。
一時の気の迷いよりも、ずっと自分を支えて愛してくれている旦那さんを大切にしなきゃね。
謎は残るけどオチはスッキリ
全話観終わってオチはスッキリしているものの、ん?って思ったシーンがいくつかありました。例えば、生存していたアルトゥルが25年も経過した今、何故ダヴィッドの面会に行ったのかという点。
ダヴィッドが面会にやってきたアルトゥルを殺したみたいですが、確かに彼らのせいで一文無しにされたので、憎くて殺害したのは理解できるんですよ。
だけど、アルトゥルがダヴィッドに会いに行かなければいけない理由がよく分からないな。
ダヴィッドとヴォイテクの関係を目撃してしまったのはパヴェウだし、アルトゥルとダヴィッドの接点がイマイチ分かりませんでした。(見落としてたらごめんなさい)
それから、ラウラに「森の中の愛」というエッセイを送りつけた女ってダレ?
同僚の男は金をもらって送っただけのようですが、金持ち娘って登場しましたっけ?
もうひとつ!変態ヴォイテクは結局何がしたかったのか。カミラとアルトゥルに恋人たちの浮気現場を目撃させて、その後仕返ししてやろうと持ちかけるわけですが、本当にそれだけだったのか、それとも4人を皆殺しにでもするつもりだったのか謎ですよね。
キャンプ場以外で起こった女性失踪事件の犯人だったので、やっぱり殺害することが最終目的だったのかなぁ。カミラがモニカの首を絞めたの絶対気絶しただけで絶命してなかったと思うんですけどね。
そう思うと、カミラが可哀想になってくるわ。
もちろん、アルトゥルも被害者と言えばそうだけど、彼はダニエルをめった刺しにしちゃったわけだし。
カミラの場合、行方不明事件を装ったあと早い段階で、母親が父親に殺され連絡が途絶えて、それからまだ少女だったカミラがどうやって生き延びたのか不思議で仕方なかったんですよ。
でも、ラストで全部スッキリしました!修道院でシスターとして生きていたのなら納得できる。
ついに、兄であるパヴェウがカミラを見つけ出し会いに行くシーン。カミラの顔が見えそうで見えない終わり方けっこう好きかも。
ひとつ残念だなと思ったのが、カミラの生存を母親が夫に言わなかった点。
あんなに娘を想っている父親なら、真相を知ったとしても絶対娘を守り抜こうとしたはず!
まぁ、そこが夫婦間の信頼関係が欠落していたということなのかな。それにしても、娘が埋められてないか、夜な夜な森を掘り起こす姿なんて本当に可哀想でした。
父親は亡くなった設定なのかよく分からないけど、生きてるなら会わせてあげたいですよね。
まとめ
こういうダークなテーマのドラマ好きだなぁ。
Netflixのドラマって本当に当たり外れが激しいので、最後まで観るのけっこう疲れるんですよ。
だけど、本作は一気観しても苦にならないほど面白かったです。
最近観たNetflixドラマだと、「ハリウッド」「ホワイトライン」辺りが良かったですよ。

