今回は、2017年公開の映画「ザ・タンク」を観た感想です!
南極に建てられた脱出不可能なタンク内で、宇宙飛行士候補6人が宇宙ミッションへの模擬訓練を行い、次第に正気を失っていくシチュエーションスリラー映画です。
何気なく観始めた映画でしたが、そこそこ楽しめる作品でした!
Contents
映画【ザ・タンク】あらすじ
NASAは6人の宇宙飛行士候補を選抜し、南極に建てられたICE-SAT5と呼ばれる脱出不可能なタンクに模擬訓練のため6人を送った。
訓練期間は、471日間。
日光や外の空気を奪われ、外部との接触のない空間で6人の共同生活が始まった。
最初は楽しんでいた6人だったが、積み重なったストレスからタンク内は次第に険悪なムードに変わっていく。
そんな時、タンク内で突然停電が起こる。
復旧作業が行われている様子はなく、基地からの所要時間も6〜7時間かかる中で、タンクの酸素残量が1時間を切り始めてしまう。
極度のストレスと恐怖から、候補生のひとりトムは痙攣発作を起こし、元海兵隊のデーンと医用生体工学士のルークは激しく衝突する。
キャスト
監督 ケリー・マディソン
- マーガリット・モロー
- ブラッド・ウイリアム・ヘンケ
- クリストファー・レッドマン
- ジャック・ダベンポート
- エリック・キング
- アンナ・リース・フィリップス
- ジャック・コールマン
映画【ザ・タンク】ネタバレ感想&評価75点
火星行きの模擬訓練のため、南極に建てられた狭いタンクで471日間閉じ込められる宇宙飛行士候補6人を描いた映画です。
「パラノーマル・アクティビティ」の制作陣が手掛けたシチュエーションスリラーとなっております。
特別何の期待もせず観たんですけど、予期せぬ展開にハラハラしながら楽しました。
気が狂う!
まずなんと言っても、印象的なのが471日間のタンク生活ですかね。
日光を浴びることも、新鮮な空気を吸うこともできず、昼か夜なのかさえ分からない状況で1年以上タンクで生活するとか絶対気狂うやつ。
もし自分が6人の中のひとりなら、間違いなく一番に気が狂って発狂する自信ありますww
で、そんな環境の中で出会って間もない他の候補性たちと共同生活しなければいけないんだから、そりゃ大変だわ・・・。
他人との共同生活ってすっごいストレス溜まるのに、それを471日間も続けるって相当強いメンタルじゃないと無理ですよね。
そういう地味にメンタルに来るシーンがけっこうあるんですよ。
気晴らしのつもりでやったことが余計ストレスになるみたいな。
まぁ、要するに6人とも何百日とタンクに閉じ込められているから精神的に限界なんですね。特に、医用生体工学士のルークが真っ先に頭おかしくなって気持ち悪かったです。
あの人始めから不気味だなと思っていたら、途中から神様と会話を始めて、武器を手にして仲間を襲っちゃうんですから。独り言喋りだしたときから何かやらかすのは予想できたけど、ここまで気が狂ってるとはね。
起こるべくして起きた事故だった
ルークがとことん気が狂ってしまったのにはワケがあります。
NASAで働くベイカーって男が6人を管理してるんだけど、6人はタンクの中で男の実験台にされてたって感じでした。
極限状態に6人を置き、どのような変化があるのか楽しんでたみたいな感じでしょ。
471日間に及ぶ訓練が終了し、やっと脱出できる(´∀`*)ウフフってときに、南極天候悪化のため1ヶ月ほど迎えが遅くなりますって言われたらどうします?ww
ルーカーは送られてきたメールを読んで、もう一生ここから脱出できないって思っちゃったんだろうな。それどころか、自分たちはすでに火星に送られたと思い込んでしまったみたい。
面倒くさいやつだなとは思うけど、1年以上も外の空気も吸ってない、景色も見ていない状況だと、自分たちがどこにいるのかさえ分からなくなるのも理解できるよね。
悪天候との戦い
気が狂ったルークは、銃みたいなのを手にとって一人を撃ち、その後はワケ分からん真実ごっこを始めます。
銃も怖いけど、秘密バラされる方も怖いわww
トムは、仲間の部屋を覗いていた事、そしてゲイだという事をバラされ自殺します。
セクシャリティのことはキツイですね。もし自分が同じ立場なら・・・って考えたらやっぱり居た堪れなくなりますもんね。
で、トムの自殺に驚いたルークも自殺。
まさかルークが自殺するなんて予想しなかったから観てるこっちもビックリしたわ。
だって、気が狂ったルークが5人を支配する物語だと思ってたから。
比較的早い段階でルークが死んじゃうので、その後の展開が謎でしたが、後半は南極の悪天候との戦いに入ります。
タンクがコロコロ転がって死んじゃったり、色々トラブル続きなんだけど、そんな状況で最後まで残ったのが元海兵隊のデーンと、元空軍パイロットのウィル。
結局、救助が来る直前デーンも亡くなってしまうんだけど、ラストのシーンがうるうるでした。あんな大男が涙ポロポロ流してさ、観てるこっちももらい泣きしそうだったわ。
6人のうち、助かったのは元空軍パイロットのウィルただひとり。
彼も死にかけてるんだけど、すでに亡くなっている娘が「まだその時じゃないよ。でもずっと待ってるからね」って言いにくるシーンで泣きましたよねww
それにしても、全ての責任があるベイカーにはどんな処罰が下ったのだろう。
そこまでは描かれてないから分からないけど、5人を無駄死にさせた罪は重いはず。
ピスカテラ登場!
デーンを演じたイカツイ熊さんみたいな俳優どこかで見たなーと思ってたら、大好きなNetflixドラマ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」の極悪看守ピスカテラを演じたブラッド・ウィリアム・ヘンケという方でした!
この投稿をInstagramで見る
↑オレンジファンの皆様、覚えてますか、アレックスの腕をへし折った憎き大男ですww
ちょっとインスタを覗いてビックリなんですけど、オレンジ・イズ・ニュー・ブラックのときに撮影した写真ばっかりなんですよ。
今回感想を書いている「ザ・タンク」の写真なんか1枚もないわ!(●`ε´●)
載せようと思ったのにー。
オレンジ・イズ・ニュー・ブラックに参加できたことが光栄だと書いているところをみると、よっぽど嬉しかったんでしょうね。
そう思うと、可愛い人に見えなくもない。
まとめ
テンポよくストーリーが進むので退屈せず最後まで楽しめました。
新型コロナウイルスによる自粛生活で外出ができず、ストレス溜まった方も多いと思いますが、そう考えるとこの映画に描かれているミッションがどれほど過酷なものだったのか理解できますよね。
自分なら1週間でギブしそうww