「ラ・ヨローナ〜泣く女〜」は、2019年公開のホラー映画です。
我が子を殺し悪霊となってしまった女に取り憑かれた親子の話。
死霊館シリーズなので、ちょっとだけ関連するような物が登場したり、ファンの方なら楽しめるでしょう。
死霊館に属する作品ですが、知らなくても全然楽しめますよ♪
映画【ラ・ヨローナ〜泣く女〜】あらすじ
ソーシャルワーカーとして働くアンナは、自分が担当する一家に問題が起こり、警官と一緒に様子を見に行く。
対応した母パトリシアは何かに怯えているようで、アンナに子供がいる部屋のドアを開けないよう必死に頼んだが、アンナはその訴えに耳を貸さなかった。
パトリシアの子供ふたりは無事だったが、母親と同様に何かに怯えていた。
パトリシアが警察から取り調べを受ける間、兄弟たちは施設に入院、しかし夜中兄弟たちは女の幽霊に襲われ、その後川で溺死体となって発見される。
連絡を受けたアンナは、息子のクリスと娘のサムを連れて現場へ向かった。
車で待つよう言われたふたりだったが、クリスが外に出てしまい、悲しそうな声をあげて泣く女を目撃してしまう。
女は人間ではなく遠い昔自分の子供を殺し、その後自殺した悪霊だったのだ。
慌てて車に戻ったクリスだったが、女が追いかけてきてふたりを襲おうとした。
この日から、アンナとふたりの子供に取り付いた悪霊は、クリスとサムを奪うため一家に襲いかかるようになるが・・・
キャスト
監督 マイケル・チャベス
- リンダ・カーデリーニ
- レイモンド・クルツ
- パトリシア・ヴェラスケス
- マリソン・ラミレス
- ショーン・パトリック・トーマス
- ローマン・クリストウ
- ジェイニー=リン・キンチェン
- トニー・アメンドーラ
映画【ラ・ヨローナ〜泣く女〜】ネタバレ感想&評価61点
本作は、中南米に古くから伝わる怪談「ラ・ヨローナ」 を題材に制作された映画。
物語の始まりは、1637年のメキシコ。
愛する夫に浮気されたヨローナは、嫉妬と怒りに狂い、夫が世界で一番愛する我が子を腹いせに溺死させます。
しかし、その後我に返ったヨローナは自責の念にかられ自らも川で自殺。
あの世へ行くことを許されなかったヨローナは、その後悪霊となり自分の泣き声を聞いた子どもたちをさらっていく。
怪談とは言え、とても悲しい物語です。
怒り狂ったのなら浮気した夫か、相手の女を痛い目に遭わせてやればいいのに・・・って思いますけどね^^;
ホラー映画としては、まぁまぁかなぁ。
白いドレスを着たヨローナがじわじわ襲いかかってくるんですけど、とにかく大きな音で怖さを演出しているのか、油断してるとビックリして飛び上がります(笑)
最初は怖くてドキドキした音も、何回も同じ手を使われるとだんだん慣れてきますね。
白いドレスで顔を隠していたヨローナも、ストーリーが進むにつれ怖ろしい顔を見せ始めます。
ちなみに、本作はホラー映画シリーズ「死霊館」に属する作品です。
子供が見ると間違いなく怖がりそうな映画ですが、ストーリーが単純過ぎてただ幽霊をやっつけるだけみたいな印象を受けました。
まず、アンナの娘サムにイライラさせられました。
ヨローナに襲われて皆ヘロヘロになってるのに、わざわざ危険を犯して人形を取りに行ったり、呪術師のラファエルが作った魔除けを台無しにして殺されそうになったり・・・
タイトルに「泣く女」と付いている割には、悲しいシーンってあまりないんですけど、唯一ラスト付近でクリスがヨローナの息子が彼女にあげたネックレスを見せたシーン。
悪霊と化していたヨローナの顔が人間の顔に戻り、息子を思い出した彼女は悲しい表情を見せます。
良心を取り戻してこのまま大人しくなるのかと思いきや、ここでもまたサムがやらかすんですよねー(●`ε´●)
映画だとわかっていながらイライラ、「頼むからもうジッとしててくれー」って感じです^^;
結局、ラファエルの助けもありヨローナを無事倒すことができて難を逃れたアンナ親子ですが、パトリシアが気の毒ですよね。
もしかしたら、あの時アンナが邪魔しなければ息子たちも無事だったかもしれないのに。
印象に残っているのが、アンナが警察で取り調べを受けているパトリシアの面会に行ったシーン。
息子たちを奪われた母の怒りが強くて、ヨローナよりも怖かったです。
いつでも怖ろしいのは幽霊よりも人間のほうなんですよねー。
海外のホラー映画で本当に怖かった作品にまだ出会ったことがないんですけど、「リング」とか「呪怨」みたいにまとわり付くようなジメジメした怖さがある映画に出会ってみたいなー。