今回は、2019年製作の映画「ランボー ラスト・ブラッド」を観た感想です!
ランボーシリーズ第5作目かつ完結編となる今作の憎き敵は、メキシコのカルテル。
娘同然の養女をカルテルに殺害されたランボーの復讐劇ですが、今作が一番観てて切なかったです。
ランボーシリーズのファンとしては、とても心に染みるものがありました。
Contents
映画【ランボー ラスト・ブラッド】あらすじ
ジョン・ランボーは、亡き父の牧場で旧友のマリアとその孫娘ガブリエルと穏やかに暮らしていた。
ランボーは、ガブリエルを幼いころから実の娘のように可愛がり、彼女を守り続けてきた。
そんなガブリエルは、メキシコにいる友人ジゼルから、幼い頃自分たちを捨てたガブリエルの実父を発見したと連絡を受ける。
会いに行きたいと訴えるガブリエルに対し、男の本性を知っているランボーと祖母マリアは大反対する。
しかし、どうしても父に会いたいガブリエルは、2人に内緒でメキシコへ渡ってしまう。
ガブリエルは、ジゼルと落ち合ったあと父親に会いに行くが、予想に反し酷い言葉を投げかけられ酷く落ち込む。
カルテルの手下だったジゼルは、そんなガブリエルを慰めるふりをしながら仲間に彼女を売った。
その頃、ランボーはガブリエルがメキシコで行方不明になっていることを知り現地へ向かうが・・・
キャスト
監督 エイドリアン・グランバーグ
- シルベスター・スタローン
- パス・ベガ
- セルヒオ・ペリス=メンチェータ
- オスカル・ハエナダ
- アドリアナ・バラッザ
- イヴェット・モンレアル
- フェネッサ・ピエダ
映画【ランボー ラスト・ブラッド】ネタバレ感想&評価97点
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約38年続いた「ランボー」シリーズの完結作です。
これで本当にランボーが終わるんだ・・・と思うとウルウル(T_T)
実は、わたし子供の頃からランボーの大ファンでして、よく親にお願いしてランボーのビデオテープをレンタルしてもらってました。
お気に入りは1作目「ランボー」と2作目「ランボー/怒りの脱出」なんですけど、もう何十回観たことか・・・ww
ムキムキの体にちょっと垂れ目のイケメン、敵がどれだけ大勢いても1人でやっつけちゃう姿が本当カッコよくてね。
ランボーの真似して、額にバンダナ巻いて家の中転がりまわるくらいランボーLOVEの変わった子ちゃんだったんですけど、それは大人になっても変わらず。(もうバンダナは巻いてませんが)
今回5作目にしてシリーズが完結をむかえるということで、とうとう来たか・・・って感じだったんですけど、終わってしまう事よりもスタローンがすでに70歳を超えてるので、自分の中の強いランボーのイメージが壊れてしまう事がすごく怖かったのよ。
前作2008年「ランボー/最後の戦場」のすぐあと、ランボー5の製作が決定したというニュースを読んだときも、めっちゃビックリしたんですよね。
だって、前作のときすでに60歳超えてましたからね。
年老いていくランボーに対し、自分がどんな感想を抱くのか、長年のファンとしてちょっと複雑だったけど、結論からいうと全然問題なかったです(^^)
感想は、賛否あるみたいだけど私は完結編に大満足してますね。
おじいちゃんの年齢だから、確かにハラハラする部分もあったけど、やっぱりランボーは昔のままの強いランボーでした!
ただ、コロナを言い訳にしてランボーのラストを劇場で観なかったことすごく後悔してるわ(泣)
孤独な男ランボーに家族が!
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常に、孤独な男として描かれてきたジョン・ランボーですが、今作ではなんと家族と呼べる存在が登場します!
舞台は、ランボーの故郷であるアリゾナ州ボーウィ、そこで旧友の女性とその孫娘と平和に暮らしているところから始まります。
一見穏やかそうに見えるランボーなんですけど、家族ができても相変わらず彼の心の闇がちらちら見え隠れ。
そんな中、娘同然に育ててきた少女がメキシコへ実父に会いに行き、友人に騙されカルテルに拉致されてしまいます。
今までは、孤独な男という印象しかなかったランボーなんですけど、今作では完全に父親の顔になってて、それが今までと大きく異なる点かなと感じました。
過去シリーズでは、1作目を除いて赤の他人を救い出すための闘いだったじゃないですか。それが今作では愛する娘のための闘いに変化してるんですよね。
愛する娘を拉致されたランボーの恐怖と怒りが痛々しいくらい伝わってくるんですよ。
何というか、今までで一番ランボーの人間味を感じた作品だったかも。
2、3作目に「怒りの〜」ってタイトルが付いたりしてたけど、完結編となる今作が一番ランボーの怒りを感じたわww
なんの罪もない娘同然の少女を殺されたわけだから、そりゃブチ切れるよね。
今までにないくらいランボーが激おこだから、敵のクビ切断したり心臓掴みだしたり、ランボーシリーズにしてはけっこうエグイシーンが多かったです。
敵をおびき寄せる前に、マリアと飼っている馬を逃してあげるシーンにランボーの変わらない優しさを感じました。
罠の数が今まで以上!
今までの闘いは敵のアジトが多かったランボーシリーズですが、今作では憎き敵を自分のテリトリーにおびき寄せます。
ガブリエルを助けに敵のアジトに乗り込んでフルボッコにされた時は絶体絶命で、もうあのまま死んじゃうのかと思ったww
若い頃のランボーなら、あれくらいのザコ共あっと言う間に殺せたんだろうけど、なんたって今はおじいちゃんだから、ボコボコにされたあと4日間も寝込んじゃうしね。
罠でも仕掛けない限り、あの年齢にあの敵数では勝ち目なしって感じだったよね、残念だけど。
結局、救出のための闘いではなく復讐が最終目的になっちゃうんだけど、ランボーはガブリエルが殺されたあと、わざわざメキシコへ戻り、敵ボスの弟のクビを切断して、怒った仲間を牧場におびき寄せる計画を立てます。
マルティネスの弟のクビ切り落としたてシーンは、予想外で笑ってしまったw
カルテルって報復として敵の体切断するの好きだから、わざと首チョンパのシーン入れたんだろうか・・・。
今作は、年齢を考えてなのか、敵を自らの手で・・・ってシーンは少ないんだけど、その代わり罠の数がスゴイ!
観てて気持ち良いくらいドッカンドッカンしてくれるから、ぉおおお!ってなるんだけど、あの闘いはランボーってより、迫力満点のホーム・アローン観てる感じだったww

ランボーの罠にかかればカルテル共も弱いのね。
みんな罠に掛かってあっという間に死んじゃうから、もう少し死闘を繰り広げるシーンがあっても良かったかも。
ただ、敵がホント極悪連中だから、ざまあみろ!!と感じる部分では、今までのランボーシリーズでダントツ1位だと思います。
マルティネス兄の心臓えぐり取るシーンだけじゃなく、弟も大概の悪だったんだから、あいつを殺るシーンがあれば更に良かったと思う。
完結編に思うこと
ブログ冒頭にも書きましたが、ランボーファンにとっては、シリーズで一番切なく悲しい物語だった思うんですよね。
ずっと孤独な人生を送ってきたランボーも、もうおじいちゃんと呼ばれるような年齢になって、やっと見つけた穏やかな生活だったのに、こんな事になって可哀想で仕方ない。
ガブリエルも殺され、マリアも妹の元に帰らせて、結局またひとりぼっちになったランボーに残ったものって、愛する人の思い出と大きな苦しみ、そして絶望だけ。
最後のポーチのイスに座る姿がめっちゃ切なくてね、こんな終わり方で本当にいいの?って思ってしまった。
せめて、あそこにマリアとか誰か寄り添ってくれる人がいれば、こんなに切ない気持ちにならなかったと思うんだけどね。
そう言えば、今思い出したんですけど、カルメンって女性の存在めっちゃ薄かったですねw
彼女の妹もカルテルに殺されたみたいだけど、もっと重要なキャラかと思ったらいつの間にか退場してて、今まで存在忘れてたわ。
ヒロイン的存在と言えば、2作目となる「ランボー/怒りの脱出」に登場したゴクミに似た女性、キレイですごく印象に残ってる。
お兄ちゃんに騙されて、大人になるまでずっとあの人、後藤久美子だと思ってたわ。
まとめ
今回は、ランボーの完結作「ランボー ラスト・ブラッド」の感想でした。
ランボーおじいちゃんになっても、やっぱり強くて頼りがいがあってめっちゃカッコよかったです。
長年のファンとしては、ラストとなる今作は今まで以上に感慨深いものがありました。
終わり方がどうであれ、ランボーに38年間お疲れ様でしたと言ってあげたいです。