『スマホ拾っただけなのに』は、2019年公開のホラー・コメディ映画です。
群馬へ卒業旅行に出かけた男3人がスマホを拾ったことで、とんでもない事件に巻き込まれる物語。
『スマホを落としただけなのに』のパロディか何かかと思ったら全くの別物です!!
微かに笑えるシーンはあるけど、とにかく低レベルなので観ていてウンザリしました。
映画【スマホ拾っただけなのに】あらすじ
映画オタクの若者3人が、旅先の田舎町で道に落ちているスマートフォンを拾った。
3人はスマホの持ち主であるユウカに出会い、村の案内を依頼する。
途中、車が故障して近くの民家に助けを求めるが、怪しい老人たちからチェーンソーと鉈で襲われる。 引用:U-NEXT
キャスト
監督 中元雄
- 冨手麻妙
- 齋藤友暁
- 茶谷優太
- キャッチャー中澤
- 古川慎
- 美谷和枝
- 神田美優
- ウメモトジンギ
- 安田ユウ
映画【スマホ拾っただけなのに】ネタバレ感想&評価28点
ホラーサスペンスとしてもコメディとしても、中途半端な印象を受けました。
唯一の救いは、1時間20分と短めだったことでしょうか。
映画の序盤は、主人公たちの視点から、中盤からは話が巻き戻って爺さん婆さんの視点からストーリーが進み、終盤にどんでん返しのオチという構成です。
ということで、同じシーンを2回見せられます。
まず、ストーリーが最初からぶっ飛び過ぎですね。
東京からやってきた男3人と、スマホを落とした女が山奥の老夫婦の家にトイレを借りるために勝手に上がり込むとか、図々しいにも程があります。
それで、いきなり爺さんが血まみれでチェンソーを、婆さんは包丁振り回しながら登場するので、何がどうなっているのか分からないまま、低レベルの小芝居を数十分見せられます。
ホラーっぽく見せようとしているんだろうけど、爺さんにチェンソー持たせても迫力ないし、逆に事故らないか心配になりました(笑)
主人公たちもアホばっかりで、ギャーギャーうるさくて嫌になります。
で、中盤からは話が巻き戻り、今度はチェンソーと包丁を振り回している爺さん婆さん視点からもう一度スタート。

こういう展開は、映画『カメラを止めるな!』と同じなので、この後面白くなるんだろうなとワクワクしながら待ってたのに、期待裏切られた感じ!!
唯一クスッと笑えたのは、婆さんから10年前のトマトジュースを飲まされた爺さんが、それに気付いたシーンですかね。
結局、殺人鬼っぽい老夫婦は、実はイノシシを解体していただけだったという・・・
だから爺さん血まみれだったんですね。
しかも、ふたりともめっちゃ優しい老夫婦でした。
主人公たちが勝手に老夫婦の家に上がり込み、爺婆は4人が強盗だと勘違いしたわけです。
終盤は、スマホを落としたユウカが悪仲間を呼んで、老夫婦と孫娘を殺害、そして金庫の大金を奪い、それに気付いた主人公3人とユウカたちとの闘いに発展していきます。
これも途中からオチが読めました。
ユウカは最初から怪しかったので、絶対友人が関係しているんだろうなと予想できましたし、
爺さんも自分たちは貯金が趣味だの、金持ちだの言い始めるから、たぶん強盗に入られるなーと。
ただ、ああいう連中が突然家に押し入り、老夫婦と孫娘を殺害するシーンは何かリアルで怖かったです。
こっちのほうが、ある意味ホラーだったかも( ゚д゚)ハッ!
最後の斎藤とユウカの闘いもしつこくてウザかったなー(笑)
主人公の斎藤って男、妄想癖があって、ちょいちょいそういうシーンを挟んでくるから、同じシーンを2回も3回も見せられるわけです。
もう、それが鬱陶しいのなんのって・・・
のび太みたいな男なので、いつも何かやらかすし観ていてひたすらイライラしました。
最後は、ユウカと仲間の男たちは逮捕され、主人公3人も元の生活に戻ってめでたしめでたしで終了。
『カメラを止めるな!』っぽい構成にするなら、もう少し笑いどころを入れないと、ただの低レベルな映画で終わってしまいます。
色々な展開を盛り込んでくるのはいいけど、ひとつひとつが薄いと言うか、欲張りすぎて失敗しちゃった感じですね。
今回、Netflixで配信開始されたので観てみたんですけど、U-NEXTで550円分のポイント使わなくて本当よかったー(笑)
と言いつつ、意外と高評価を付けている方が多いので、コメディが好きな方は観てみる価値あるかも!?
ただ、ホラーを期待するとガッカリすると思いますよ。