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映画【愛の病】狂気に満ちた女を瀬戸さおりが熱演・ネタバレ感想&評価

【愛の病】は、2002年に実際に起きた「和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件」に基づいて作られた映画です。

2002年というとカナリ前になるので、どんな事件だったか思い出せませんでした。

Wikipediaで事件の詳細を読んでみると、けっこう残忍な事件だったことが分かりますが、映画「愛の病」では殺人のシーンよりも、どのようにして起こった事件なのか、そこに重点が置かれています。

主犯格の女と実行犯の男の異常な支配服従関係はよく描かれているなと感じました。

映画【愛の病】あらすじ

出会い系サイトのサクラとして働き始めた若きシングルマザーのエミコ(瀬戸さおり)は、工員の真之助(岡山天音)に目をつけ、金を貢がせることを思いつく。

エミコに入れ込んでいた真之助を騙すのは容易く、「私はヤクザの組長の娘。結婚を認めてもらうには組への登録料が必要」などと騙し、大金を毟りとることに成功する。
しかし、金は元夫からの恐喝や生活費に消えてしまい手元には残らない。

そんなある日、エミコは、解体作業員のアキラ(八木将康)と出会い一目惚れ。
身も心も捧げるが、アキラには重度障害の姉・香澄(山田真歩)がいることを知る。
香澄の存在に煩わしさを感じ、いっそ殺してしまいたいと思ったエミコが連絡した先は、真之助であった・・・。  引用:映画『愛の病』公式サイト

 

キャスト

監督 吉田浩太

  • 瀬戸さおり
  • 藤田朋子
  • 佐々木心音
  • 岡山天音
  • 黒石高大
  • 山田真歩
  • 八木将康
  • 瀬戸さおり

映画【愛の病】ネタバレ感想

主人公の女エミコは出会い系サイトで知り合った真之介に散々貢がせ、その後好きになった別の男の障害をもつ姉の殺人を指示するストーリー

まず、実話という部分に惹かれて観ました。

実際の事件に比べて、映画版は内容的にカナリ柔らかく描かれているように感じますが、それでも主犯格の女を演じた「瀬戸さおり」や実行犯の男を演じた「岡山天音」の演技には思わず見入ってしまいました。

けっこうベッドシーンが多い映画ですが、瀬戸さおり体張って頑張ってるなぁーとおもいますし、自分に好意を持つ気弱な男を支配していく演技もよかったです。

そして映画では、主人公の女エミコの兄夫婦や母親までも、とにかく登場人物みんなが異常でした。

お父さんが脳梗塞で倒れたのに救急車を呼ばないシーンは、藤田朋子の演技がヤバかったですね(笑)

この映画、無駄に濡れ場のシーンが多いけど、男に溺れた女を描写するにはまぁ必要なシーンだったのかなともおもいますが、家族と観るとちょっと気まずいかも(笑)

普通に考えたら明らかにおかしい場面も、実行犯の男”真之介”は気づかないし、気付いたあとでさえ「そばに置いてください。尽くします。」とかいう始末。

映画なので若干笑いをもたせる部分もあるのかもしれないけど、実際のふたりも似たような関係にあったと想像できます。

最初は単なる恋煩いだったのが、真之介の行動はどんどんエスカレートしていきます。

エミコも頭おかしいけど、どちらかというと支配された男のほうが病気ですよね。
病的に純粋というか、こういう人って一歩間違えたらこんなことになっちゃうんだーという怖さを感じました。

2002年の事件では、男が以前勤めていた会社の社長も金銭目的で刺し、重症を負わせています。

実際の事件でのふたりは、裁判で死刑を求刑されたものの弁護側の働きによって無期懲役判決が下りました。

主犯格の女は判決を不服として上告しましたが、2005年に最高裁で棄却され、無期懲役が確定しています。

まとめ&評価55点(100点中)

じわじわと男が女に支配されていく様子が描かれている映画です。

ラストが盛り上がりに欠け、イマイチだったのがちょっと残念なんですけど、それでも割と観れる映画だったとおもいます!