今回は、2017年公開の韓国映画『模倣霊』を観た感想です!
娘そっくりに話す薄気味悪い少女が現れたことで、怖ろしい世界に引きずり込まれた家族の物語。
本作は、ヨム・ジョンア主演の韓国ホラー映画ですが、もっと怖いの想像してたので、ちょっと残念かな〜。
韓国映画【模倣霊】あらすじ
ソウルを離れ自然豊かな夫の故郷で暮らすことになった主人公のヒヨン。
ある日、ヒヨンは森の奥に隠れている幼い少女を発見する。
少女は、何かに怯え怪我をしているようだった。
そんな少女を放っておくことができないヒヨンは、少女を家に招き入れてしまう。
少女は、自分の名前をジュニだと言うが、ヒヨンたちの娘の名もジュニだった。
ヒヨンの夫は、娘と同じ声で話す少女を薄気味悪く感じ始め、ヒヨンに警察へ連れて行くよう説得するが・・・
キャスト
監督 ホ・ジョン
- ヨム・ジョンア
- パク・ヒョックォン
- シン・リナ
- イ・ジュニョク
映画【模倣霊】ネタバレ感想&評価44点
娘の声そっくりに話す少女を家に招き入れたことで、エライ目に遭わされてしまう一家の物語です。
主人公ヒヨンを演じているのは、映画『完璧な他人』などで知られるヨム・ジョンア。

本作では、5年前に息子が行方不明になったことで、半分気が狂いかけている母親を演じています。
韓国映画って面白いの多いし、しかもホラーだったのでめっちゃ期待したんですけど・・・。
と言いながら、映画の冒頭から前半はまぁまぁ気持ち悪かったです。
特に、殺される女性の顔がリアルで怖かった。
毎回思うけど、韓国映画のこういうシーンって何でこんなに怖いんだろう。
ホント、狂気を描かせたら右に出る者はいないって感じですよね(笑)
で、主人公ヒヨン一家の前に、娘の声そっくりに話す少女が現れるんですけど、ヒヨンは勝手に連れて帰ってきて、風呂入れて、寝かせて、行方不明になった息子の服着せて、自分のことママって呼ばせて・・・
いやいや、警察連れて行こうよ!ってツッコミ入れたくなりました。
5年前、行方不明になった息子をいまだ発見できない警察を無能だと思っているのは分かるけど、下手したら誘拐犯になっちゃうかもよ?
それで、娘ジュニと同じ名前を名乗る少女も、時間が経つにつれだんだん薄気味悪さを発揮し始めます。娘の声だったり、行方不明の息子ジュンソの声を使って家族を惑わせ始めます。
少女と娘ジュニの容姿がよく似てるし、声もそっくりなので、どっちが本当の娘なのか分からなくなる展開を予想したんです。
例えて言うなら、ホラー映画『仄暗い水の底から』のラスト付近のあのシーン。
エレベーターの中で娘だと思って抱きしめたら、実は幽霊の方だったっていう震え上がる場面ね。こういうジワジワ来たあと、ドカーーンってくる展開を待ってたのに、後半は思いっきり話変わっちゃってましたね。
幽霊じゃなくて、妖怪の話だったのよ(笑)
少女のお父さんが『萇山虎』という虎の妖怪で、娘である少女もその力を受け継いでいたんだけど、父親から酷い虐待を受け、妖怪にされたのか何なのかよく分からなかったけど・・・。
まぁ、人の声を真似して人間を惑わす妖怪らしいのですが、韓国では都市伝説として有名みたい。
勝手にJホラー的な展開を期待していたので、妖怪の話だと分かったラスト35分くらいからは、完全に観る気失せました(笑)
悪霊だと思った少女も本当は良い子だったり、見所なくなっちゃった感じ。
後半は、生卵の白身かぶったみたいなドロドロのオッサンがひたすら追いかけてくるだけだからね。
穴から這い上がろうとする主人公が手を滑らせそうになったシーン。
その手をガシっと掴んで『奥さん( ̄ー ̄)ニヤリ』って場面は笑えましたけどね。
あの汚い顔で若い刑事に成りすましてたのかな(笑)
結局ラストは、行方不明になっている息子ジュンソになりすました少女が、ヒヨンを呼び戻し、そのままあの世に連れて行かれるというオチでした。
息子が見つからず精神的に参っていたから、悪霊というか妖怪に目を付けられちゃったんだろうね。母親がいなくなって娘は可哀想だけど、ヒヨンにとってはこれでよかったのかもと思えるラストでした!
バリバリのホラーではないけど、観れない映画ではないです。
ただ、日本語タイトルを『模倣妖怪』にしてほしかったですね。