『イングリッド-ネットストーカーの女-』は、2017年にアメリカで公開された映画です。
見ず知らずのインスタグラマーに、異常なほど執着し続ける女のストーカーライフを描いた物語。
Netflixで新着にアップされていたので何気なく観たら面白くて、一瞬で観終わってしまいました。
これは、Netflixドラマ『YOU-君がすべて-』の主人公ジョーを女バージョンにしたような作品です(笑)

映画【イングリッド-ネットストーカーの女-】簡単なあらすじ
イングリッドは、インスタグラマーの女へのストーカー行為で精神病院に入院させられ、治療を受けていた。
退院してからも、インスタグラムに依存する生活は変わらない。
そんなある日、イングリッドは雑誌でテイラーというキレイな女性を偶然見つけ、彼女を調べた。
思い切ってテイラーの投稿にコメントを残してみると、翌日返事がかえってきた事をキッカケに、イングリッドはその日からテイラーに酷く執着するようになる。
どうしてもテイラーと友達になりたいイングリッドは、亡き母の遺産を使ってテイラーが暮らすロサンゼルスへ移り住んだ。
テイラーの行きつけのレストランで待ち伏せしたり、同じ美容室へ通い、偶然テイラーに会える日を待った。
そしてついに、偶然通りかかった雑貨屋でテイラーを見かけたイングリッドは、彼女をそのまま尾行し、テイラーの愛犬を誘拐する。
迷い犬の張り紙を見たイングリッドは、テイラーの自宅へ犬を保護していると電話をかけ、思惑通りテイラーと知り合うキッカケを手に入れる。
その後イングリッドは、テイラーと仲良くなり夢のような時間を過ごしていたが、彼女の弟ニッキーが登場したことで状況は一変してしまう。
ニッキーにストーカー行為を見抜かれたイングリッドは・・・
キャスト
監督 マット・スパイサー
- オーブリー・プラザ
- エリザベス・オルセン
- オシェア・ジャクソン・Jr
- ワイアット・ラッセル
- ビリー・マグヌッセン
- ポム・クレメンティエフ
映画【イングリッド-ネットストーカーの女-】ネタバレ感想&評価85点
結論から先に言うと、すごく楽しめました。
若干コミカルに描かれているタイプのストーカー映画は、やっぱり面白いですね(^^)
主人公のイングリッドは、どういうわけか、インスタグラマーの女性にばかり執着します。
華やかな生活への憧れなのか、ただ純粋に友達になりたいだけなのか、それとも恋愛感情なのか・・・
まぁ、イングリッドの目的が何にしろ、粘着質なストーカーという事実は変わらないけど、彼女を観ているとNetflixドラマ『YOU-君がすべて-』のジョーを見ているようで面白かったです。

尾行の仕方や、知り合うための計画、お間抜けな部分もジョーそっくり(笑)
こういう部分がストーカー気質なのか、陰で相当な努力をしているようです。
そんな行動力があるなら、普通に素の自分で人間関係を築けばいいのに・・・って思うけど、ストーカーになる人って独占欲が強すぎるのかなー?
イングリッドとテイラーの関係も、ニッキーとアジア系の女が登場した辺りから亀裂が入ったように思います。
ニッキーと言えば、『YOU-君がすべて-』のシーズン2で登場したラブの弟”フォーティー”に雰囲気が似てましたよね(^^)
まさか、この映画からインスピレーションを受けた!?と思ってしまうくらい、全体的によく似ていました、良い意味で。
結局テイラーの弟ニッキーに、ストーカー行為がばれて逆に恐喝されてしまうイングリッド。
ニッキーが本当イヤな男でした。
人の弱みに付け込んで恐喝とか、ストーカー行為以上に最低じゃないですか。
ジョーなら迷わずニッキーを監禁箱にぶち込むんですけど、イングリッドはダンにニッキーを脅すよう頼みます。
本当はめちゃくちゃ良い奴だった強面のダン。
ストーカー行為がテイラーにバレて、拒絶されボロボロになったイングリッドは、インスタのストーリーズで自分のフォロワーに向けて本心を語ります。
変わりたくても変わり方が分からない、こんな生き方しかできない、これが本当の自分なんだと泣きながら話すシーンは、映画だと分かっていながら同情してしまいました。
生きることに疲れたイングリッドは、大量に薬を飲んで自殺しようとするけど、ストーリーズを見たダンが彼女を助けます。
病室で目を覚まし、絶望しているイングリッドの前にダンが現れたシーンは、マジで泣きそうでした(笑)
フォロワー欲しさから偽りだらけの私生活を晒している人に執着するよりも、本当の自分を見てくれる人がひとりでもいたら、それだけで十分だと思います。
結局、誰かに執着してしまう人って、愛に飢えていたり、満たされない何かがあるのかな。
テンポよく進み、無駄なシーンが少ないので飽きずに観れると思います!
特に、ジョーのファンなら絶対楽しめると思いますよ(笑)