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Netflixシリーズ【アイ・アム・ア・キラー 〜殺人鬼の独白〜】シーズン2・あらすじ感想

Netflixシリーズ「アイ・アム・ア・キラー 〜殺人鬼の独白〜」シーズン2の配信が1月31日(金)からスタートしました!

刑務所、死刑囚監房に収容されている殺人鬼や、関係者から話しを聞きながら事件を振り返るドキュメンタリーの第二弾です。

嘘か真実か分からない部分もありますが、事件の真相や裁判での様子なども映されるので十分見れるドキュメンタリーだとおもいます。

Netflixシリーズ【アイ・アム・ア・キラー 〜殺人鬼の独白〜】シーズン2・あらすじ&感想

殺人鬼の生い立ちから、事件を起こした経緯などが本人と事件関係者の証言で明らかになっていくドキュメンタリー番組。

シーズン1では男性受刑者のみでしたが、本作では殺人を犯した3人の女性受刑者からのインタビューも含まれているので、とても興味深かったです。

毎年アメリカでは8千人以上が殺人で有罪になりますが、女性の割合はその中の10%未満だそうです。

特に興味が湧いたのが、夫殺しで服役中のリンダ・カウチと、酒店の店員からレイプされそうになり正当防衛で殺人を犯してしまったカヴォナ・フレノイ。

まず、リンダが夫から受けていた虐待が酷い。

付き合っていた当時は完璧な彼氏だったのに、結婚直後からDV夫に変わり、リンダと長女に酷い暴力を振るうようになります。

暴力に飽き足らず、家に友人を招いてリンダをレイプさせていたとかゾッとしました。

ある日、夫から殺されそうになったリンダは、自分と娘を守るために夫を銃殺。

リンダが受けていた虐待を考えると、殺されたって自業自得だろと思う部分が沢山あったけど、彼女が必死でDV夫から守ろうとした長女は、「母は、一度たりとも自分を助けてくれた事はなかった」と検察側に有利な証言をします。

それどころか、長女を含む子供3人に、父親の遺体を庭に埋めるのを手伝わせていたことが判明。

普通に考えて、夫からの度重なる暴力や虐待、事件の状況から考えると懲役20年+必要的終身刑なんて重すぎると思いましたが、長女の証言を聞いて何故あの判決に至ったのか理解できました。

他の服役囚にも言えることですが、本人や家族、当時の事件関係者の話が全く異なるので、どこに真実があるのか分からなくなります。

こんな状況で判決を下さなければいけない陪審員たちのストレスってすごく大きいだろうなー。

まだ若いカヴォナ・フレノイが起こした事件も興味深かったです。

子供時代から近所の男たちにイタズラやレイプをされていたカヴォナですが、男たちが重い刑罰に処されることはほとんどありませんでした。

そんな理由から酒とドラッグに溺れていったカヴォナは、酒店の店主から酒を売ってやる条件にデートするよう言われ嫌々応じますが、男は部屋に入った途端本性を現し、カヴォナは護身用に持っていた銃で男を撃ち殺してしまいます。

明らかに正当防衛の事件でしたが、懲役25年という判決を聞いてビックリしました( ゚д゚)ハッ!

アメリカ怖いわーーーと思ったけど、こんな判決が下ったのにはある理由がありました。

もし、カヴォナ側が正当防衛で無罪を主張していたら第一級殺人で裁かれる可能性があり、もしそうなれば最高刑が終身刑、罪を素直に認めれば第二級殺人で裁かれ、いくらか減刑してもらえるというようなものでした。

カヴォナが事件を犯した地域では、罪状認否するよう圧力をかけられるケースが多く、裁判を起こすのは全体の3%程度だそうです。

カヴォナも、この日までに第二級殺人を受け入れなければ、第一級殺人で裁くと脅されていました。

事件関係者の中には、もしカヴォナが白人女性だったなら判決は違ったものになっただろうと話す者までいます。

何度もレイプ被害に遭っているにも関わらず、嫌々ながらも男の部屋に付いて行ってしまう方にも原因はありますが、警察や検察側は自分たちに有利な証言のみを使い、そこに人種差別まで加わったら第二級殺人で裁かれたとしても減刑なんか見込めるはずがありません。

警察や陪審員たちが考えるように、カヴォナが金の為に計画的に男を殺したのか、それとも正当防衛だったのか真相はわからないけど、もし本当に正当防衛で殺してしまったのなら懲役25年という判決はやっぱり重すぎると思いますね。

他の男性服役囚のインタビューも全て見ましたが、多くが劣悪な家庭環境で育ち、幼少期から親に酷い暴力を受けていたり、性的虐待を繰り返し受けていた経験があります。

1日23時間監房の中に閉じ込められているにも関わらず「死刑囚監房の方が家より待遇がよくて嬉しい」と話した、元死刑囚のジョセフ・マーフィーの言葉が印象的です。

ジョセフは、死刑判決が下された元死刑囚なんですけど、彼の生い立ちがあまりにも酷く同情の余地が大きかったことで、被害者遺族の助けを借り無期懲役に減刑されています。

被害者の遺族が減刑に力を貸すなんてごく稀なケースだと思いますが、それほどまでに彼の生い立ちが酷く同情の余地があったということです。

育った環境のせいで皆が殺人を犯すわけではないけど、少なくとも違った両親の元に産まれていれば、殺人鬼と呼ばれる人たちにも違った人生があったのかもしれないと思いました。

一言で殺人鬼や凶悪犯と呼ぶのは簡単だけど、こんな風に呼ばれる人たちも以前は被害者だったケースが多いということが、ドキュメンタリーをみて分かると思います。

日本では絶対こんな番組ないので、それだけでも見る価値はあるでしょう。

どこから見てもOKなので、こういうドキュメンタリーに抵抗がなければ是非ご覧になってみてください。