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ネタバレ感想 【ディック・ジョンソンの死】は心温まるハートフル・ドキュメンタリー映画

netflix ディック・ジョンソンの死

Netflixドキュメンタリー「ディック・ジョンソンの死」の配信が、10月2日(金)からスタート!

人生の幕引きが近づきつつある父親の死にざまを、独創性豊かな演出で撮影し、誰にでも訪れる死という現実と向き合うキルステン・ジョンソンのドキュメンタリー映画です。

おじいちゃんの笑顔と作品の雰囲気に惹かれ観てみましたが、笑い有り、涙ありの不思議なドキュメンタリー映画でした(^^)

Netflixドキュメンタリー映画【ディック・ジョンソンの死】あらすじ&ネタバレ感想

 

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ドキュメンタリー作家のキルステン・ジョンソンが数年かけて、人生の幕引きが近づきつつある父ディック・ジョンソンの最期を発想豊かに撮影した作品です。

キルステンの父ディックは、シアトルで数十年にわたり精神科医とし働いていました。

約10年ほど前に亡くなったキルステンの母は、重度の認知症を患い、亡くなるまでの数年間、家族は辛い日々を送りましたが、そんな母と同じく、あんなにしっかりしていた父ディックまで認知症を患ってしまったのです。

大好きな父の死迫っていることに気付いたキルステンは、自らがカメラマン&監督となり父の最後を撮影したドキュメンタリー映画を製作する決意をします。

本作は、娘キルステンと父ディックが数年かけて作り上げたファンタジー風のドキュメンタリー映画なんですけど、映画の主人公ディック・ジョンソンがめっちゃ可愛いおじいちゃんなんですね。

人当たりがが良くて、チャーミングでお茶目。
誰からも愛される人柄が表情に現れてるし、この人の事よく知らなくても、きっと幸せな人生を送ってきたんだろうなというのが彼の雰囲気から感じられます。

ディックの笑顔に加え、父娘の絆や互いを想う愛がすごく感じられる作品なので、観てて温かい気持ちになりました。

というダークなテーマを描いているにも関わらず、それを笑いに変えてしまう、もしかしたら死後の世界って楽しいのかも?と思わせてくれる演出がたまんない♥

ドキュメンタリーとはいえ、自分が死ぬ場面の撮影をこんなふうに快く承諾してくれる父親ってどれくらいいるんだろう・・・。

上空から振ってきた物が頭を直撃したり、階段から落下して頭部を強く打ったり、首から血が吹き出す演出もありましたよねw

挙句の果てには、自分の葬式の撮影で棺に寝かされてましたが、これって全部ディックの娘キルステンを思う愛情の現れだと思うんですよ。

2人の絆がしっかりしているからこそ成り立っているわけで、もし私が父親にこんな事頼んだら、ふざけるな、縁起でもない!って一撃されるんだろうなww

娘に何度も殺されてるんだよ(;´д`)トホホ…
って友人に話してた時の顔がまんざらでもないんですよ、おじいちゃん。

テーマが自分の死だとしても、愛する娘の作品に主演で出演できること嬉しいんだろうな。

で、先程も書いたようにディックには色々な死に方が用意されています。

だいたいは、途中からスタントマンと入れ替わるんですけど、それでもディックがなかなかの役者なんですよ(^^)

特にツボったのが、天国のシーンww
ホント死後の世界ってこんな感じなのかもって思わせてくれるし、あのファンタジックな演出がセンスがあり過ぎで最高だった!

死=笑いNG という思い込みが根本的に覆された感じでしたw

そんな娘の要望を聞き入れ、楽しそうに撮影に協力していたディックですが、徐々に認知症が進行して行ってしまいます。

本作では、避けて通れない死についてよりも、記憶が薄れていくことに切なさを感じました。

ディックの葬式の演出で、記憶を喪失することも人を失うことだと述べた方がいましたけど、本当にそのとおりだと思うんですね。

自分にも痴呆症の祖母がいるんですけど、毎週末お婆ちゃんの家にお泊り行くくらい仲良しだったのに、親とケンカしたときはいつも私の味方でいてくれたのに、今では完全に忘れ去られてしまいました。

同じ人なのに、記憶が薄れることで、まるで別人のようになってしまうのは本当に悲しいし寂しい。

主人公ディックの痴呆症も徐々に進行していましたが、娘に対し自分はもはや父親ではなく面倒な弟だと言った台詞がめっちゃ切なかったです(T_T)

痴呆症って完全に記憶を失うまでが、本人や家族にとって最大に辛い時間だと思う。

娘キルステンがイスラエル出張行くとき、寂しさや不安から涙流してたけど、こういうのが一番辛いですね。

ちょっと混乱してるのが、ラストのシーン。

最後、ディックのお葬式映像がありましたが、あれって以前撮影した演出ですよね?

葬式の前に、救急車のシーンがあったからてっきり亡くなったのかと思ったけど、エンドロールを見てたら主演ディック・ジョンソン 1932- ってなってたから、まだご健在ということなのかな。

なんせ、死をテーマに様々なシーンが用意されていたから、ワケ分かんなくなりますww

ひとつ印象に残っているディックの言葉があるんですけど、まだ幼かったキルステンと弟に向かって「お前たちがいる場所が天国だ」って言葉・・・。

子を想うディックの優しさや愛情が溢れ出てて、すごく素敵な言葉だと思った(;_;)ウルウル

こんな父親を持ったキルステンが羨ましい♥

主演のディック・ジョンソンがマジで可愛らしいおじいちゃんなので、その人柄に惹かれて最後まで飽きず観れました!

死がテーマとなっていますが、ダークな感じではないので、興味のある方は是非是非♪