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Netflix映画【ザ・ファイブ・ブラッズ】はアメリカが抱える黒人差別を描いた物語・あらすじネタバレ&感想

netflix ザ・ファイブ・ブラッズ

6月12日(金)から配信がスタートしたNetflix映画「ザ・ファイブ・ブラッズ」

ベトナム戦争で共に戦った退役軍人4人が、隊長の亡骸と金塊を探しにかつての戦場へと舞い戻る物語です。

銃撃戦なんかもあるんですけど、戦争映画ではなくアメリカ政府への抗議や(人種差別)を描いた映画となっています。

白人警官による黒人への暴行死が問題となり、アメリカ各地では大暴動が発生していますが、公開のタイミングがGOODですね。

Netflix映画【ザ・ファイブ・ブラッズ】あらすじ

1960年代、ベトナム。
ノーマン隊長率いる部隊には、4人の兵士の存在があった。
敵から激しい攻撃を受ける中、5人は大量の金塊で埋め尽くされたケースを発見する。

直後、ノーマンが戦死、残された4人は必ず隊長の亡骸と金塊を取りにベトナムへ戻ってくることを誓った。

あれから数十年が経過。あの時の約束通り、4人はベトナムへ舞い戻る。

しかし、金塊とノーマンの亡骸を発見したあと、次々とトラブルに襲われ、PTSDを抱えるポールは大暴走を起こす。

キャスト&登場人物

監督 スパイク・リー

  • デルロイ・リンドー
  • クラーク・ピータース
  • ノーム・ルイス
  • イザイア・ウィットロック・Jr
  • メラニー・ティエリー
  • ポール・ウォルター・ハウザー
  • ヤスペル・ペーコネン
  • ジョニー・グエン
  • チャドウィック・ボーズマン

登場人物

オーティス
元衛生兵、ベトナム時代、娼婦だった現地の女ティエンと恋に落ちる。
数十年が経過し、ティエンに会いに行くとそこには黒人の血を引く彼女の娘がいた。
オーティスは、その女性が自分とティエンの子供だと気付く。
常識を弁えているので、一番安心して見てられるキャラ。

ポール
ベトナム戦争中、尊敬する隊長ノーマンの死を目の当たりにしたことでPTSDを発症して、現在も尚ノーマンの亡霊に苦しめられている。ポールの後を追って一人息子のデイヴィッドも金塊探しに参加するが、息子にはとても冷たい。
背が高く短気で一番のトラブルメーカー。

メルヴィン
小太りのおじさん。たぶん一番陽気なキャラ。腰痛のため依存の危険があるオキシコンチンを常用している。

エディ
酷い内股のおじさん。車ディーラーを運営し成功したように思われたが、実は妻にも逃げられ負債を抱え一文無し。ノーマンが語る正義を一番強く受け継いでいる人でもある。

デイヴィッド
ポールの一人息子で教師。デイヴィッドの母親は、彼の出産と引き換えに命を落とし、妻を愛していたポールは、デイヴィッドの存在を拒絶。父に愛されない事と、自責の念に苦しめられている。

Netflix映画【ザ・ファイブ・ブラッズ】ネタバレ感想&評価77点

アメリカと人種差別

スパイク・リー監督による新作映画。
スパイク・リーと言えば、アメリカ社会が直面する差別をテーマにした作品が多いですが、本作も戦友の亡骸や金塊を探し出すアドベンチャー系の映画と見せかけ、本当は黒人が受けている人種差別を描いた作品でした。

映画冒頭のシーンは、どうやら当時の映像や写真をそのまま使用しているみたいですね。1960〜1970年代、ベトナム戦争全盛期だった頃、帰還兵として祖国へ戻った黒人たちは、ゴミのように扱われ続け、彼らの生活は何一つ変わらなかったとして描かれています。

生前のキング牧師の演説や当時のデモや暴動なども映されているんですけど、この時期の公開ってスゴイですよね。わざと早めたのかな??とさえ思ってしまいます。

アメリカでは、白人警官が黒人に暴行し殺害する事件が後を立ちませんが、この映画をこのタイミングで観て、改めて思ったのがアメリカって変わらないなと。

60〜70年以上も前から奴隷だった黒人への差別というのが続いていますが、今もそうでしょ。アフリカ系だからってだけで差別され運が悪ければ命を落とす現実。昔はもっと酷かったんだろうけど、2020年現在もまだこんな事が続いているって信じられませんね。

なので、人種差別者と噂されている、現在のアメリカ大統領ドナルド・トランプを皮肉ったシーンや、実際の演説シーンなんかも登場します。

そう言えば、私が子供の頃から大好きな映画「ランボー」もディスられてましたね(笑)

2時間30分超えは長過ぎる!

全然観れる映画ではあるんですけど、とにかく長いですね。早くジャングル行こうよ!って言いたくなったわ。4人がホーチミンのホテルで再会するシーンは、クッソ可愛いんですよ。

久しぶりの再会に女子並みに大はしゃぎするので、気付いたらこっちまでニタニタしてました(笑)陽気な雰囲気からは想像できないくらい重くて深いストーリーへと発展していくわけですが、テーマは良しとしてもツッコミ入れたくなるシーンが沢山ありました。

メインテーマが金塊や戦友の亡骸を探すことではなく、差別という問題を描いているので仕方ないと言えばそうなんだけど、それでも金塊とか見つかるの早すぎない?(笑)

あんな広大な場所で、「ちょっと、う○こ行ってくるわ!」って言って軽く穴掘ったら金が出てきたとか、いくらなんでもねぇ・・・。
ノーマンの亡骸もそうですよね。もう少し必死に探し回っているシーンがあっても良かったのかなと。

地雷のシーンは完全に予想できたので何の驚きもなかったです、はい。ベトナムの山奥を何の警戒もなく歩き回るとか、自殺行為に近いんじゃない?なので、いつ吹っ飛ぶんだろうってそっちのほうが気になって仕方なかったです。

戦争は終わってるはずなのに、夜の物音で兵士っぽく構えたり、地雷踏んで飛ばされたり、銃撃戦になったり、テンポの遅かった前半に比べて、後半は戦争映画に見えなくもない。

ポールがクソ野郎になった理由が悲しい

4人の中で一番トラブルメーカーだったポール。短気だし、息子のデイヴィッドにはひどい言葉投げかけるし、マジでクソ野郎だなと思いながら観てました。

戦争とノーマンの死を目の当たりにしたことでPTSDを発症したわけですが、ベトコンに殺られたのかと思いきや、誤射でポールがノーマンを撃って死なせちゃったんですね。

仲間には殺られたって嘘ついて、何十年と自責の念に苦しめられていたようなので、頭がおかしくなるのも理解できます。後半のポールの大暴走っぷりが半端なかったですね。

独特な撮影方法と、ポールの意味不明な言動のせいで、後半は何を見せられているのか分かりにくかったです。 ノーマンの亡霊まで登場して、「あれは事故だ。お前を許すよ」って言葉に大号泣するポール。

こっちまでウルウル来るけど、あの言葉もう少し早く聞けていたら、彼にも違う人生があったのかもしれないよね。

まとめ

ダラダラとキレのない映画ですが、差別問題を知るという意味では観てよかったです。

「Black Lives Matter(黒人の命は(も)大事)」この言葉の意味ってすごく大きいと思います。

インスタで海外のセレブや一般人を多くフォローしているんですけど、黒人人種差別のデモが起こってからは表示される投稿が全て真っ黒に変わった日もありました。

被害に遭われた方は戻ってこないけど、その方の死を無駄にしないためにも、こういう運動がもっと広まって継続されて、1日でも早く人種差別というものがなくなることを願います。