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映画【アメリカンサイコ】ネタバレ感想・2回観ないと理解できない意味不明ストーリー

クリスチャン・ベール主演のサイコ・ホラー映画。

この映画を観たのは、今回で2回目。

数年前に観たときは、オチが意味不明すぎて感想も何もなかったけど、若かりし頃のクリスチャン・ベール見たさに、もう1回観てしまいました。

結論からいうと、2回観てもまだ意味不明。だけど、なんとなくこの映画が制作された趣旨っていうのがわかったような気がします。

あらすじ

27歳という若さで、ウォール街にある会社の副社長を務めるパトリック・ベイトマン。

アッパーウエストサイドにある高級マンションに暮らし、誰もが振り返るような美人の婚約者、そして愛人までいるという華やかな生活を送っているパトリックだったが、心の奥底に満たされないものを抱えていた。

ウォール街で働くエリートビジネスマンの裏の顔は、心に闇を抱え夜な夜な殺人を繰り返す猟奇連続殺人犯だった。

映画【アメリカンサイコ】ネタバレ感想

2回観て、なんとなくストーリーがつかめました。

映画のタイトルは『アメリカンサイコ』ですが、他のサイコ系映画とは少しちがうなと感じます。

というのも、狂っているのは、主人公だけでなく登場人物みんなだからおそらく、この映画の最大のテーマって『無関心』なんだとおもいます。

他人が何を言おうが何をやっていようが、無関心。現代社会の怖ろしさを違う観点から描写しています。

登場人物が名前を間違うシーンが多かったのは、そういうことなんですね。

初めて観たときは、この人たち何の話してるの?パトリックがなんでデイビットなの?って意味不明だったけど、2回みると、あ〜なるほどねって思うシーンが多いです。

印象的なのは、エリートの同僚たちと出来上がった名刺を見せ合うシーン。彼らはいたって真剣ですが、場面に合わせてジワジワくるサウンドといい、おバカっぽくて笑ってしまいます。

サイコホラーだけでなく、クスッと笑える要素も含んでいます。

パトリックは、イケメン、しかも副社長という肩書でありながら、どこか劣等感を抱いています。特にライバル視していたのが、『ポール・アレン』

そんなポールが自分より先に、予約が取れないことで有名な高級レストラン『ドルシア』の予約を取ったからさぁ大変。なんとくだらん話(笑)

『俺様より先にドルシアの予約を取るとは・・・よっしゃ殺したろ』というノリでしょうか。

レストランで一緒に食事をしたあと、ポールを家に招きいれるんですけど、床に新聞が敷かれていたり、家具にカバーを掛けていたり、返り血を浴びないためにレインコートを着たり最初から殺す気満々。

『Hey, Paul』とポールを振り向かけ一気に顔面めがけて斧を振り下ろす姿は、狂気そのものだけど、イケメンだからか他のサイコムービーのようなじわっと来る恐怖感はあまり感じられなかったかなぁ。

ポールの遺体を引きずりながらトランクまで運ぶシーンでは、マンションのセキュリティもバッタリ会った友人も遺体には気付かないし、しかもタクシーで運ぶとかツッコミどころ満載なんだけど、今思えばここも無関心というメッセージが込められていたのかなと。

極端だけど、他人のことには無関心な人たちばかりだから、死体を運んでいても気付かなかったということかもしれませんね。

ポールの件で探偵が現れたときのパトリックは動揺しすぎで、まるで自分が犯人ですって言ってるみたいだったけど、結局探偵の捜査もパトリックには辿り着けなくて

しつこいし絶対この探偵殺されるだろうなと予想したけど、揺さぶるだけ揺さぶって何も起きない中途半端さを感じました。

思い切って殺されるか、パトリックの罪を暴くかのどっちかにしてほしいです。

娼婦と3Pしているときのパトリックは本当に笑えます。最中も鏡見ながらポーズ決めたり、どれだけナルシストなんだよ(笑)改めて見ると、やっぱり普通のサイコムービーじゃないのがよくわかります。

最も印象的だったのが、パトリックの秘書ジーンを部屋へ招いて殺そうとした時。
電気ドリルで後頭部を刺そうとした瞬間、電話が入り我に返るパトリック。

葛藤したのち『ここにいたら君を傷つけてしまう』とジーンを帰らせた場面は、パトリックの人間的な部分を感じました。

欲と嫌悪感以外の感情がないパトリックだけど、自分を想ってくれる秘書のジーンはパトリックにとって特別な存在だったのでしょう。

ラスト30分くらいから、サイコホラー映画お決まりの悲鳴シーンに切り替わります。

ジェイソン顔負けにチェンソーを振り回すパトリック、そしてキーキー悲鳴を上げながら逃げ回る娼婦。パトリックだけでなく、娼婦の女の子の表情も狂っていて、やっとココへ来てサイコ映画っぽくなってきます。

きたきた!お待ちかねの時間と思ったのも束の間、ラスト20分くらいから意味不明の展開に。ここで、みんな混乱するんですよね。

子猫が登場した後から、歯止めが効かなくなり次々と人を殺し始めるパトリック。

小さな銃でパトカーが吹っ飛んだのはさすがに無理があるだろ。とツッコミを入れたくなるけど、妄想の世界ならありえますよね。

追い詰められたパトリックは、顧問弁護士の留守電にメッセージを残します。
今までポールを含め40人くらい殺したこと、脳みそも料理してちょっと食べちゃったことなど(笑)

だけど、弁護士は全部ジョークだと思ってるし、それどころかパトリックをデイビッドとか呼び始めるし、これ一体どうなってるの?っていうのが感想でした。

ポールのマンションも意味不明すぎます。
血だらけだったはずの部屋がキレイになってるし、そこにいた婦人も不気味です。

何が起こっているのか知りたいと訴えるパトリックに対して、ポールの部屋にいた婦人は面倒は起こさないで、二度と戻ってこないで。と言うだけ。

辻褄が合わないのは、全部パトリックの妄想だったから。でよかったんです。

物語のオチは、異常なパトリックの妄想で全部片付けられたのに、この婦人の意味深な態度のせいで、妄想だったのか現実だったのか2回観た今もまだ混乱中です。

制作側の意図は、サイコホラー映画に、『無関心』という現代社会の闇や怖さを埋め込んだこと。

それに加え、一連の出来度をパトリックの妄想として片付けるのか、現実のものとするのかはあなた次第ですよ。ってことでしょ?

こういう、最後にどんでん返しがあってどうなったのか分からない、解釈はあなたに任せますよ的な映画ってあまり好きじゃないです。

任せられても困るんです!スッキリしたいんです!っていうのが感想。

だって消化不良みたいでなんかしんどいじゃないですか。サイコホラーなら殺しまくってそれだけでよかったんですよ。

だってサイコホラーとか狂った系の映画観たいひとが、ストーリーに秘められたメッセージとか、結末はご想像におまかせします。みたいなの望んでないから。

狂って狂って狂いまくって殺人をする主人公が観たいだけなんです!!

こんなに文句言ってるけど、クリスチャン・ベールの演技がよかったので、75/100点くらいかなとおもいます。

興味のある方は是非観てください!