「マイナス21℃」は、実話を元に制作された2017年公開の映画です。
厳寒のシエラネバダ山脈で遭難した、元アイスホッケー選手エリック・ルマルクの実体験を元に描かれています。
マイナス21℃の世界で、食料なし、凍傷、狼の群れに追いかけられながら8日間戦い抜いた男のサバイバルドラマ。
無駄なシーンがないので、テンポよく進み最後まで面白かったです。
映画【マイナス21℃】簡単なあらすじ
元アイスホッケー選手のエリック・ルマルクは、シエラネバダ山脈でスノーボードを楽しんでいたが、道に迷って遭難する。
水や食糧、山岳装備もなく、日が沈むと氷点下になる環境で、凍傷や空腹、野生オオカミなど次々に試練が降りかかる。
一方、連絡が取れず心配した母のスーザンが捜索を依頼するが、彼は気力、体力共に限界に達しようとしていた。 引用:シネマトゥデイ
キャスト
監督 スコット・ウォー
- ジョシュ・ハートネット
- ミラ・ソルヴィノ
- セーラ・デュモント
- ジェイソン・コットル
- ヴァシ・ネドマンスキー
映画【マイナス21℃】ネタバレ感想&評価77点
U-NEXTの新着で見かけたので、早速観てみました!
ジョシュ・ハートネットの演技が素晴らしく、最初からストーリーに引き込まれ、あっという間のの95分でした。
湖転落や、マイナス21℃での全裸シーンなどスタントなしで撮影されたそうです。
なので、とにかくリアルで観ているこっちのほうが凍えそうでした(T_T)
主人公のエリック・ルマルクという男は、現役時代将来を有望視されていながら、家族の問題やプレッシャーに押しつぶされ、薬物に手を出し、その後は絵に描いたような転落人生を送っていました。。
最初は、エリックがとにかく自分勝手で間抜けでバカすぎて見ていてイライラ。
雪山へスノボに行くのは良いけど、吹雪いてる中、立入禁止と書かれたエリアに自ら入って行き遭難とか、どう考えても自業自得ですよね。
1日目 狼の群れとはち合わせする。
2日目 薄氷の湖に落下し、全身ずぶ濡れ、マイナス21℃の世界で全裸に。夜、山頂付近でスキー場の灯りを発見する。
3日目 スキー場へ向けて出発するも、すぐに力尽きて倒れる。
4日目 見えてくるはずのロープウェイがなくて絶望、そして携帯のバッテリーが切れる。
5日目 足の凍傷が進み、肉がちぎれる。
6日目 体力と気力の限界が近づく。その頃、行方不明になっている息子を心配した母が、エリックの友人に電話。
7日目 ちぎれた自分の脛肉を食べる。母がスキー場の危機管理部を訪ねて、ヘリで捜索してもらう。
8日目 無線機で助けを求めるため、エリックは最後の力を振り絞って、山頂へ。
その頃、捜索は中止され遺体収容に切り替える準備がされていた。
ざっとまとめると↑のような感じでした。
まず、狼に遭遇したシーンが怖いです。
それにしても、あの無防備な状態でよく襲われなかったなとおもいますね。
狼と言えば、「THE GREY 凍える太陽」という映画。
飛行機が雪山に墜落、知らない間に狼の縄張りに入ってしまい次々と噛み殺されていくっていうストーリーなんですけど、この映画もけっこう怖かったです。
エリックの話に戻ると、遭難2日目には薄氷の湖に転落。
気の毒になるほど、踏んだり蹴ったり状態です。
そして、服を乾かすために一晩中全裸に・・・( ゚д゚)ハッ!
普通なら凍死してもおかしくない状況なのに、すごいですよねエリックの生命力。
凍傷にかかりながら、その後6日間も雪山を彷徨い続けたなんて信じられません。
8日目には、半分死んだような状態で山頂まで這って行くとか、生きることへの執着がスゴイなと感じました。
無線機のバッテリーも残り3%で切れる寸前だったんですよね。
ギリギリのところで、救助隊に信号が届き全てがミラクルのような物語でした。
その後のエリックは、凍傷で両足を切断するも1年後にはまたスノーボードができるまでに回復。
現在は、南カリフォルニアで妻と息子2人と暮らし、実業家としても活躍、そして自身の体験を語る講演会などにも出席。
息子が所属するアイスホッケーチームの監督もしているそうです。
人生が上手くいかないのを周りのせいにして八つ当たりしたり、同情し難い部分もあったけど、結果的に雪山での遭難がエリックの人生を立て直すキッカケとなったのでしょう。
そして、遭難して以来、薬物を完全に断つことができたそうです。
テンポよく緊迫したシーンが続くので、最後までハラハラドキドキしながら観れました。

ジャングルで遭難するのも怖いけど、雪山も負けてないですね^^;
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