『68キル』は2017年公開のコメディ寄りアクションスリラー映画です。
彼女の強盗計画に乗った気弱な男が、様々なトラブルに巻き込まれながら人間として成長していく物語。
エロくて暴力シーン多め、だけど主人公がマヌケ過ぎて笑えるコメディ要素も含んだ映画です。
普通に最後まで飽きずに鑑賞できましたよ(^^)
映画【68キル】あらすじ
主人公のチップには、評判の悪い彼女ライザの存在があった。
売春しながら家賃を稼いでいるライザだったが、男の部屋の金庫に大金があると知り、チップを誘い強盗を企てる。
誰も傷つけないことを約束に、男の家に侵入するが、ライザはためらうことなく男とその妻を殺害してしまう。
それを目撃したチップは、パニックに陥るがライザは大金を手に入れ大喜びだった。
しかし、男の家にはもうひとり若い女ヴァイオレットがいたのだ。
夫妻の惨殺遺体を発見したヴァイオレットは、チップと目が合い逃げようとするが、ライザに捕まりそのまま誘拐されてしまう。
ヴァイオレットを狂人の兄に売り飛ばそうと考えるライザだったが、それを止めようとしたチップに反撃され・・・
キャスト
- マシュー・グレイ・ギュブラー
- アナリン・マッコード
- アリーシャ・ボー
- シェイラ・ヴァンド
映画【68キル】ネタバレ感想&評価78点
狂った女に操られる気弱な男が成長していく過程を、エロ、暴力シーン、笑いを交えながら描いた物語です。
まずなんと言ってもマシュー・グレイ・ギュブラーです!!
マシュー・グレイ・ギュブラーと言えば、『クリミナル・マインド』のDrスペンサー・リード役で有名ですが、本作では完璧にスペンサーのイメージが崩れてしまうほどのダメ男を演じています。
気弱でお人好しなんだけど、そういう部分に母性本能をくすぐられるのか、イカれた女たちに好かれてしまい、酷い目に合わされるっていうなんともマヌケな役柄。
こういうタイプの男は、一生女性と関わらない方が良いと思ってしまうくらい、延々と主人公のダメっぷりが描かれていますが、マシュー演じる主人公チップがとにかく可愛すぎます!!
37歳頃の作品だと思うのですが、年齢よりずっと若く見えるし、子犬のような表情の割にセクシーだし、違った意味で女性ファンが増えそうだなと感じました。
本作の面白いところは、登場人物にまともな人間がひとりもいないところ。
登場する女たちはみんな美人揃いなんだけど、何故かみんな狂っています(笑)
主人公の彼女ライザは美人だけど、いかにもビッチって感じで、彼氏のチップを子犬のように扱い支配したがります。
夫妻の殺害現場を目撃してしまった若い女ヴァイオレットも、ふたりに誘拐されたにも関わらず、大金に目が眩み、その後チップと逃走、そして何だかいい関係に(^^)
ゴス系のコンビニ店員モニカは、見た目まんまの凶暴女で、仲間のヤツらもヤバそうな連中だったので、唯一ちょっと怖いなぁと感じました。
怖い、狂っていると言えば、ライザの兄ヴィンセントですよね。
美人で派手なライザの兄とは思えないような容姿ですが、彼の趣味は可愛い女の子を切り刻んでバラバラにすること^^;
大好きだった彼女と兄の本性を知った主人公チップは、怖くなって逃げ出すわけですが、状況が見事に悪化の一途をたどります。
ここまで踏んだり蹴ったりにあわせないとダメなのかと思ってしまうほど、女たちのせいでボロボロになっていくのが、逆に面白かったです。
結局、ヴァイオレットと良い関係に発展する主人公ですが、コンビニ店員モニカとその仲間たちが現れ、ヴァイオレットは無残に殺されてしまいます。
奴らの家に乗り込もうとする主人公だけど、反撃に合い、酒とドラッグで狂った連中にフルボッコに(T_T)
しかし、絶体絶命ってところで、どうやって居場所を突き止めたのか知らないけど、彼女のライザが登場。
5人相手でも強気で怯まないライザ格好良すぎと思っていたら、兄のヴィンセントまでもライフルを持って現れて、変態ヴィンセントだけど、あのシーンは少し格好良かったです。
ラストは、殺害されたヴァイオレットからの助言通り、自分を支配するライザを拒絶。
彼女に逆らえなかった気弱な主人公でしたが、ヴァイオレットと出会ったことで、ラストは子犬から男らしい表情に成長を遂げています。
モニカの家で7人が惨殺され、生き残ったのは主人公だけなので、あの展開だと主人公が猟奇的殺人犯として逮捕されちゃいそうですね(^^)
展開がハチャメチャで予測不能なので、最後まで面白かったです♪
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