長年住み続けた家を手放すのってけっこう勇気がいりますよね。
それが家族との思い出が詰まった家なら尚更。
『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』という映画は、老夫婦が40年住み続けた思い出のアパートを売りに出してから、自分たちの新しい住処を見つけるまでの数日間を描いた物語です。
その数日間の間に、ふたりは本当に大切なものに気付いていきます。
ゆったりしたストーリーですが、初共演のモーガン・フリーマンと、ダイアン・キートンの夫婦役や、ニューヨークのきれいな街並みにも注目です。
映画【ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります】あらすじ
長年ずっと連れ添ってきたカーヴァー夫妻は、40年住み慣れた5階にある眺めの良い部屋を「エレベーターがない」という理由で売却しようと試みる。
昔は下町だったイースト・ヴィレッジも今ではおしゃれなエリアとなり、二人の部屋にもちょっとした値がつくようになっていた。
内覧会を開催することになるが、その前日、年老いた愛犬が急病を発症、成功確率6割の手術を受けることに。 さらに近所でテロ騒動が勃発。
ふたりの若かりし頃を挿入しながら不動産交渉と共に物語は展開していく。
引用:Wikipedia
キャスト
モーガン・フリーマン
ダイアン・キートン
シンシア・ニクソン
キャリー・プレストン
クレア・ヴァン・ダー・ブーム
マイケル・クリストファー
ジョシュ・パイスミリアム・ショア
映画【ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります】感想
感想を一言で表すと・・・・・・・・・
休日の昼下がりに紅茶を飲みながら観たい映画、陽の光があたるソファに座って観れると最高。
この映画は、ふたりが家を売却してから新居を見つけるまでの数日間を描いたストーリーですが、回想シーンも含まれており、ふたりの出逢いから、人種差別、不妊などを乗り越えてきた過程なども描かれています。
まず、夫アレックス(モーガン・フリーマン)と、妻ルース(ダイアン・キートン)の老夫婦がすごく可愛らしいです。
アレックスは、なんだかんだ文句を言いながらも最後はルースの気持ちを優先してあげたり、ルースは何がってもアレックの見方をしてあげたり、すごくお互いを思いやっているのがわかります。
40年連れ添った夫婦なので、ふたりの会話もクスッと笑えるし、アレックスとルースの若かりし頃の回想シーンも素敵です。
雰囲気まで今のアレックスとルースにそっくりなので驚きました。
黒人であるアレックスと結婚することに反対だったルースの両親。
家族よりも、アレックスを選んだルースだったけど、自分が不妊症だとわかり『私は出来損ないよ。失望させたでしょ。』と落ち込むルースに対してアレックスの励まし方もすごくカッコよかったです。
こういう色々な40年分の思い出が詰まったアパートを売却するんだから、やっぱり悩みますよね。
誰しも新しくきれいな家に憧れるけど、長年住んだ我が家以上の場所なんてなかなかないんじゃないかな。
欠点はあっても他と比べると、最終的にはココが一番ってなりますし。
そして映画のタイトルにもなっていますが、アレックスとルースが暮らすアパートは、眺めも最高です。
部屋からウィリアムズバーグブリッジとロウアーマンハッタンが見えるなんて、そりゃできれば売りたくないですよ。
売らなければいけない理由はただひとつ、”エレベーターがないから”
そういう理由で、不動産業のルースの姪、リリーがふたりのために内覧会を企画したり新しい住居を探すわけですが、とにかくウルサイ(T_T)
せっかくの穏やかでのんびりしたストーリーなのに、リリーが出てくるたびぶち壊されてる気分でした(笑)
結局、最終的にアレックスとルースは家の売却をしない決断をとります。
ふたりとも、40年の歴史や思い出が詰まった我が家が愛おしくなったんですね。
いつかは売らなければいけないけど、今じゃなくてもいいよね。って。
アレックスとルースの愛犬、ドロシーも最後はまた歩けるようになったのでよかったです。
どこにでもいそうなふたりだけど、こういう夫婦って本当に理想です。

まとめ&評価65点(100点中)
物語にスピード感がなく途中、ちょっと退屈になりそうないいタイミングでマンハッタンやブルックリンの綺麗な街並みが映るので、普通に最後まで観れました。
わたしもそのひとりですが、最近ニューヨークを訪れた方は、この映画を観たら絶対またニューヨークに行きたいと思うに違い有りません(*^^*)
最後のエンドロールなんて本当にニューヨークを思い出しますよ♪